ミニマリストの暮らしに学ぶ、物の収納と掃除
引っ越しの荷造りを12分で終えるミニマリストしぶさん
突然ですが、あなたはどこかに引っ越すとして、
荷造りをどのくらいの時間で終えることができますか?
数時間? または数日?
近年、がらーんとした物がぜんぜんない部屋で生活をしている
通称「ミニマリスト」と呼ばれる人達が
よくメディアなどで取り上げられていますよね。
これを世間に浸透させたミニマリストの中の一人「しぶ」さんは、
なんと引っ越しの荷造りを12分で終えることができています!!
(実際に12分で荷造りを終える様子をご自身のYou Tubeチャンネルにアップされています。)
実際に彼の部屋にはタクシー1台に乗せることが可能な程度の荷物しかありません。
私たち「非ミニマリスト」からすれば想像できない世界です。
そんな彼らですが、何のためにそんな生活を送っているのでしょうか?
そして掃除と収納が最低限で済むミニマリストになったきっかけは何なんなのでしょう。
漠然と「すっきりした生活がしたいんだろうな」とは見て取れるのですが、
中には彼らのことを「病的だ」などと揶揄する人もいます。
一概にミニマリストといってもその目的は様々です。
そんな彼らの目的はなんなのでしょうか?
ミニマリストに変わったきっかけとは
もちろん彼らがミニマルな生活を送るようになったのはちゃんと理由があります。
その中でも、多かったきっかけをピックアップしてみました。
背景にあるのは経済的な事情
ミニマリストを目指すにあたって、多く見受けられたのが
1.少ない持ち物で、少ない生活費で生活したかった
2.収入の減少から自然にミニマリストになっていた
3.単に物が多く、物理的に暮しにくかった
大きく分けると、この3つに分類されるようです。
これは必然というか、例えばこれから一人暮らしをするとなった場合、
一般的に買い揃える物
冷蔵庫、洗濯機、TV・・・などの白物家電やAV機器
ソファー、ベッド、机・・・などのインテリア
食器棚、洋服タンス、ボックス・・・などのキッチン・収納系
これらが必要になってくるのが一般的だと思います。
ただこれらを全て「使わない」という選択をした場合、
それらを揃えるお金、これからかかってくる電気代、すべてチャラにできます。
実際、冷蔵庫は一日で食べきれる食材だけを用意すれば使わずに済むし、
洗濯機は近所のコインランドリーを利用するか手洗いすれば済みます。
うん。無くてもなんとかなりそうですね。
コインランドリー業界が成長を続けているのも納得です。
[st-card-ex url="https://news.infoseek.co.jp/feature/coin_laundry/" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]
このように、「なくてもいいもの」を徹底的に排除すれば、
最小限のコストで生活を回すことが可能になります。
ミニマリストは衣類も制服化しており、限られた数着でコーディネートを組んでいるため、
傷んだりしない限り、新たに洋服を買い足したりする必要もありません。
ミニマリストはお財布にもかなり優しいのです。
ゴミ屋敷からの「反動」
その次に、「単に物が多く、物理的に暮しにくかった」という理由ですが、
実は意外なことに、現在ミニマリストとして生活されている人の中には、
「部屋にモノがあふれていた」「まるでゴミ屋敷だった」という方が割といらっしゃいます。
少し話が脱線してしまうのですが、物が増える要因として、
【ストレスが溜まっており、物を買う事によってストレス発散をしている】
というケースが多いです。
特に経済的に貧しい状態のときは「これは本当に必要な物なのか」という冷静な判断ができず、
必要でない物まで買ってしまうようになります。
「貧すれば鈍する」という言葉の通り、
冷静な判断ができない状態でいたずらな浪費を繰り返してしまい、いつしか部屋は物であふれかえります。
目先の問題で精一杯のため、増えた物を片づけることもしません。
これは冒頭にご紹介させて頂いたミニマリストのしぶさんが
ご自身のチャンネルにてお話されていた事ですが、
幼少期は裕福な家庭環境で育ったものの、
父親が自己破産し、貧しくなっていくと同時に部屋に物が増え、最終的にゴミ屋状態にまでなったとの事です。
ですからミニマリストになる過程は
1.経済的に苦しくなる
↓
2.浪費を繰り返す
↓
3.部屋が物であふれかえる
という順番かと思います。
そういったネガティブな要因で部屋が物で溢れ、
強いストレスを感じた過去があるからこそ、
彼らは無駄のないシンプルな生活を選択したのかもしれません。
ミニマリストが理解され難いのは何故か
断捨離もハンパない極限までシンプルにした暮らし
ミニマリストはよくメディアやYouTube等でよく目にすることがあります。
その映像や写真に映っているのは、
ガランとした物が何もない部屋にポツンと佇むミニマリストの姿。
テーブルや食器棚など大型の家具はなく、生活感を排除したような空間でミニマリストは生活しています。
本当に突き詰めたミニマリストだと布団や鏡ではなく
「床に直接寝る」「鏡を捨てスマホのインカメで髪をセットする」など、かなりの徹底ぶりです。
物だけでなく、食事も一日一食しか摂らないなど、行動においてもミニマルを追求します。
ミニマリストの方も自覚されていらっしゃる方が多いのですが、
これは非ミニマリストから理解を得ることが難しいです。
もちろん、これは彼らなりのしっかりとした考えを持った上での行動なのですが、
ここだけ切り取ってみると、申し訳ないのですが理解されないのも仕方がないような気もします。
私自身も理解の範疇を超えすぎていて、
意地でも絶対こうはならないと思うほどです(汗)
「ミニマリスト」という言葉自体は、しぶさんなどの存在もあり、
多く認知されています。
しかし、ミニマリストがなぜ・どのような考えをもった上で、
このような極限までシンプルにしたライフスタイルに至ったのか。
なぜ、そこまで物を捨て、断捨離が行えるのか。
その部分についてはあまり取り上げられることが少ないため、
世間一般におけるミニマリストの認識が少し歪んでいる部分はあるでしょう。
まとめ
わたしも最近必要でない物をかなり断捨離しているのですが、
その甲斐あってか一つ一つの物を管理しやすくなり、掃除も楽になりました。
ミニマルでシンプルなライフスタイルは生活を豊かにすることは間違いないと思います。
ただし、それぞれ一人ひとりに合ったライフスタイルが必ず存在します。
無理をして断捨離をしたり、彼らと同じような生活を送ると、
かえってストレスを抱えることになりかねません。
もしあなたがミニマリストを目指すのであれば、本当にあなたに必要なものを見極め、
収納する物を減らして、あなたが楽になるような生活を目指して
少しづつ無駄をそぎ落としていきましょう。
無理のない範囲でシンプルなミニマリスト生活を楽しんで、生活に余裕をもたせることが
彼らの目指すところなのかもしれませんね。